と、言っても、素人がR1200GSに乗る様になって、さてどのオイル入れようかなぁ~~って言う程度の話です。
BMWボクサーにお乗りの皆さんがどんなオイルを使っているかコメントをしていただけると嬉しいです^^ 通常バイク用のオイルだと、ミッションの極圧性や湿式クラッチのすべりなどを考えて余計な添加剤が入っていたりしますが、BMWのバイクはエンジンとミッションが別にオイルが必要な構造の為、車用のエンジンオイルも使える為に選択肢が膨らみます。 さて、メーカー推奨は20W-50の鉱物油で、BMW純正で1800円/リットルと結構良い値段がします。結構硬めなオイルなのは、大排気量の空油冷ツインで熱的に厳しいのと、ボクサーツインと言うエンジンの形式上、オイル上がり(オイルがピストンリングを通過し燃焼室内へ入り込むこと)が発生しやすい為だと思います。また、ガスケットやシール類への攻撃性の低さの為に鉱物油のようです。 エンジンオイルの大まかな種類としては、植物油・鉱物油・化学合成油・鉱物油に化学合成油を混ぜた部分合成油(半化学合成油)となり、これに様々な添加剤を混合したものが流通しています。 植物油は潤滑性能が最も優れています。油膜が強固でフリクションロスが少ないですが、酸化が早い為に使い捨てのオイルでレース用くらいにしか使えないです。 鉱物油は、原油を精製したもので、エンジンオイルに向いておりオイルとしてはもっともポピュラーで多く出回っており、価格も比較的安値です。しかし流通している殆どの鉱物油は中近東産の原油を精製したナフテン系で、ごく一部、北米産の原油を精製したパラフィン系オイルがあります。パラフィン系オイルは、ナフテン系オイルに比べ、潤滑性能に優れ分子結合が安定しているために、熱による劣化にも強く寿命が長く化学合成油に匹敵しますが、原油の産出量が減ってきている為に高価です。 化学合成油は、鉱物油の酸化や加水分解や熱による劣化を補う為に生まれたもので、低粘度でも高い潤滑性能を持っています。ポリアルファオレフィン(PAO)、高度水素化分解油( VHVI)、エステルの3種がメインです。PAOが最もポピュラーだと思いますが、最近注目されているのがエステル系で各社で挙って製品化しています。なぜ、エステル系かと言うと、これまでのオイルが、粘度を上げる事によって油膜を保って来たので、粘度を下げると油幕切れが発生し、粘度を上げるとフリクションロスが増大する・・・と言う結果でしたが、エステル系は金属に吸着する性質があるため粘度を下げながら潤滑性能を上げる事が可能です。また、エステル系は高負荷や熱による劣化が少ないのも特徴です。 部分合成油は、鉱物油に化学合成油を混ぜる事により、性能の向上を狙ったものです。 今まで、1100刀>GSX-R1100>GSF1200と空冷と油冷のバイクを乗り継いで来ましたが、夏場の渋滞時は油温が140度にもなるマシンばかりだった為、様々な化学合成油を試しましたが、エステル系のオイルに行き着きました。他のオイルは、交換後に良かったフィーリングも、高負荷高温の状態になると一気に悪化するのです。まぁ、油温が114度?を超えるとオイルは耐えられないと言われているので致し方ないことなのですが・・・。 また、私の場合、水冷のマシンでは、ここまで油温が上がらないようなので、それほどオイルには気を使っていませんでした。 例えば、水冷のCBR900RRやZX-12Rでは、ワコーズの4CTでも問題を感じなかったのですが、油冷のマシンでは劣化が早くてとても使えた物では有りませんでした。 エステル系のオイルはMOTUL 5100 ESTER>MOTUL 300V 4T COMPETITIONと使ってきて、現在はSUNOCO REDFOXを使用しています。300Vが一番良いのですが、REDFOXは若干硬い感じがしますが性能的にも申し分無く、インターネットオークションで比較的安く購入出来ます。でも、広島高潤のエステル系のオイルはさらに良いらしいので高価ですが気になっています。 さて、前置きが長くなりましたが、R1200GSのオイルに戻ります。行きつけのディーラーでは、ワコーズのプロステージと言う部分合成油を使っていますので、オイルヘッドのエンジンでは特に鉱物油にこだわる必要は無いのかもしれないですね。 20W-50と言う粘度にしても、エアヘッドのエンジンだと、オイルパン容量が少ない為にシリンダー内へのオイルの侵入も考えて下の粘度も必要でしょうが、オイルヘッドならば下げ過ぎなければ15W程度なら大丈夫かな?ただし、熱値が大きいので上の粘度は必要だと思います。実際、ディーラーでオイル交換してもらったプロステージ20W-50は、一度ダートを走ったときに油温を上げてしまったら、早速劣化したみたいでフィーリングがよろしくありません。ワコーズのオイルは、これまでの経験上、油温を上げてしまうとタレ易いように感じます。と、言うことで、これから冬場になるのを考えると、粘度は下を若干下げて15W-50でも大丈夫かな? と、考えて、エステル系の15w-50(20W-50はあまり無いので)を入れようかと思ったのですが、1万キロまではエンジンのアタリを考えて、鉱物油か部分合成油の方が良いと考え直し、パラフィン系の鉱物油か部分合成油を入れることにしました。候補は以下の通り・・・ アマリー インペリアル ¥1600/qt 20w-50鉱物油 アマリー プロハイパフォーマンス ¥1600/qt 20w-50部分合成油 オメガ VS ¥2782/L 20w-50鉱物油 オメガ G-1 OP 15w-50鉱物油 今回は、通常2000円/L程で販売されているオメガG-1が¥1280/Lで購入することが出来たので8Lほどまとめて購入しました。送料まで入れると1500円/Lになりましたが、初めてのパラフィン系オイル、化学合成油に匹敵する鉱物油・・・どんなフィーリングなのか楽しみです。 オメガG-1 メーカーからは200リットルドラム缶でしか出荷されないため、このように量り売りでの購入となりました。インターネットで購入したので、ちょっと怪しいカンジもしますが、オイル交換して走ってみれば判ることでしょう。
by kouki_cee
| 2004-10-02 12:15
| r1200gs
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