先週末に汗水流して、R1200GSのタイヤをD607からTKC80に交換したので、ダートを走ってきてみました。走行ステージは、ガレやフラットダートの林道40km強を含めた120kmほど。
前後サスのセッティングは以下のとおり フロントプリロード 最弱より3段目 リアプリロード STANDARD リアダンピング 最弱より3段目 タイヤ空気圧 前2.2後2.4 他、ライダー装備重量 90kg程度 TKCを履く事により、精神的な安心感も手伝い、ダートでの安定感が段違いになりました。D607では不用意にアクセルを開けると何処を向くか分からなかったのですが、その様な挙動がまるでなくなりました。しかし、240kgにもなる重量車ですので、下りでは慎重にならざるを得ませんね。 フラットダートでは、GSが元々持っている安定感の高さと低回転からトルクフルながらスムーズに盛り上がるエンジン特性に助けられて、安心してアクセルを開けられます。コーナー出口でのアクセルオンでのテールスライドも穏やかで、スライドしながらも前に進んでくれます。タンクの上からセカンドシート付近まで乗る位置を変えてやることにより、スライドさせるか、グリップで加速させるかもライダーに委ねられているようです。ブレーキングでのテールスライドも同じで、すっぱ抜けるのが怖くて思い切ったブレーキの使い方は出来ませんでしたが、ブレーキを踏んだ分だけスライドしてくれます。 私はスライドするのが楽しくて、ついつい前の方にばかり乗ってしまいました。フロントタイヤを軸に、バイクの向きが変わるまでは前過重と言うのは、普通の?オフロードバイクと同じですね。 さて、多少ガレてアップダウンのあるダートでは、やはり重量車だけあって神経は使いますが、ここでも低重心に助けらます。ある程度のスピードを維持しながら、ステップの踏み込みでラインを選びながらの走行ならば、低速トルクがあるので半クラッチを使わずともするすると走れました。 しかし、ギャップには弱いようです。サスペンションストロークの不足から来るのだと思いますが、タイヤが跳ね上げられ、トラクションが抜けます。アクセルと前後の過重位置によりピッチング方向の姿勢制御は行いやすいのでライダーの方での対処は可能だと思います。 私は、トライアル車でダート走行を行うように、ハンドルを持ち上げたり、ステップを踏み込んだりのライダー側からのアクションを行ってみました。今後もGSを乗りつづけるために、このサスペンションストロークを補う走りを、もっと身に付けていかなければならないですね。 また、今回は、空気圧ノーマルのままでの走行だったので、空気圧を若干下げたらどのような挙動になるのか楽しみです。 一度、粘土質な泥のコーナーがあり、水溜りを避けた途端にフロントタイヤが滑って転倒しそうになりました。フロントタイヤの径が小さい事とテレレバーのせいだと思われるのですが、泥と深ジャリのような柔らかい路面ではフロントから逃げようとします。上りならばアクセルを開けて誤魔化せるのですが、下りでは慎重にならざるを得ませんでした。 前後のサスペンションストロークを伸ばして、フロントタイヤを21インチにするだけで、さらにダートを安心して走れるバイクになると思います。 舗装路では、やはりオフロード用のタイヤです。ロングツーリングと言う事で考えると、D607を履いていたときに比べ少々疲れるマシンになってしまいました。 ホイールバランスを取っていない事もありますが、カルーに比べるとオンロード寄りなTKCでも、アクセルのオンオフで微振動がハンドルに伝わってきますし、ロードノイズもそれなりにあります。 北海道に行って、良く整備された林道を走る程度ならば、ツアランスのようなタイヤでも問題無いと思います。
by kouki_cee
| 2004-09-13 17:51
| r1200gs
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